吉川貴盛元農水省大臣が鶏卵企業のアキタフーズの元代表から現金を受け取っていたことが明らかになりました。
吉川貴盛衆議院議員は辞任することを発表しましたが、
これからさらに詳細が追求されていくものと思われます。
また、他にも接待を受けていた議員が過去にいるという情報もあります。
そこで気になるのが、吉川貴盛元農水相に現金を渡したアキタフーズの元代表が誰か、そして理由はなぜなのかというところですよね。
今回は『吉川貴盛元農水省大臣に現金を供与した理由は?アキタフーズの元代表は誰?』と題して、アキタフーズの元代表について調べてみました。
吉川貴盛元農水省大臣に現金を供与した?
吉川貴盛元農水省大臣に現金を供与したことを、アキタフーズの元代表が明らかにしました。
簡単にまとめるとどういうことかというと、
事件は吉川貴盛衆議院議員がまだ農林水産大臣だったころにさかのぼります。
当時農水相だった吉川貴盛議員に対し、鶏卵業界大手のアキタフーズ代表が現金を3回にわたって供与していたのです。
2018年11月 :200万円
2019年3月 :200万円
2019年8月 :100万円
鶏卵業界を取り巻く状況があまりよくないとして、アキタフーズ元代表は業界に大きな影響を与える農林水産大臣の力を借りようとしていたのですね。
では、なぜアキタフーズの元代表は現金を供与したのでしょうか。
アキタフーズの元代表が現金を供与した理由は?
アキタフーズの元代表が現金を供与した理由は2つあります。
アニマルウェルフェアへの対策
アキタフーズの元代表が現金供与した理由の1つは、アニマルウェルフェアへの対策です。
アニマルウェルフェアとは、簡単に言うと動物の立場になって考えて、動物のストレスや負担を減らそうという、海外で推進されている取り組みです。
そしてアキタフーズの元代表は、アニマルウェルフェアが推進されることで、大きなダメージを受けることを恐れたため、当時農水相だった吉川貴盛議員に現金を供与して便宜を図ろうとしたのです。
アニマルウェルフェアが推進されると、鶏卵業界でメインとなっている『ケージ飼育』が廃止されてしまし、大きな損失がでるからです。
当時、国際機関である国際獣疫事務局(OIE)が、農水相に対して、アニマルウェルフェアについての対応や方針を求めていたため、アキタフーズも危機だと感じたのでしょう。
補助金への対策
アキタフーズの元代表が農水相に現金を供与した理由は、鶏卵業界に対する補助金を充実させるためです。
鶏卵業界にはもともと卵の価格が一定価格以下になった場合、国から補助金を受けられる制度がありました。
しかし、補助金には限りがあり、年度によっては予算が打ち切りとなってしまい、補助金を受けられない可能性もありました。
そこで、アキタフーズの元代表は、補助金の設定に大きく関わる元農水相の吉川貴盛議員に対して現金を供与し、補助金の拡大を考えたのです。




アキタフーズの元代表とは?
今回の事件の当事者である、アキタフーズの元代表とはいったい誰なのでしょうか。
こちらでアキタフーズという会社もあわせて説明します。
アキタフーズとはどんな会社?
アキタフーズは1927年に創業した広島県福山市を本拠地とする企業です。
元々の社名は『アキタ』でしたが、2019年4月に現在の『アキタフーズ』へと社名変更されました。
鶏卵生産業界では大手であり、グループ全体での資本金は3億3,810万円、従業員は1,010名と大企業です。
鶏卵の販売はもちろん、飼料の製造や若雌の生産販売なども手掛けている企業です。
アキタフーズの元代表は誰?
アキタフーズの元代表は秋田善祺さんです。
秋田善祺さんの経歴は、元々昭和27年に父親が創業したふ化業を継ぐことから始まりました。
ふ化業が軌道に乗った秋田善祺さんは、昭和41年に株式会社秋田種鶏園を設立し、自らが代表取締役となります。
その後昭和45年に鶏卵販売事業を開始し、47年に株式会社アキタ産業に名前を変えます。
関西を中心に次々と鶏卵センターを開設していき、平成7年に現在のアキタフーズの前身となる株式会社アキタに社名を変更します。
そして平成31年に社名を株式会社アキタフーズへと変更し、
令和2年に代表取締役を辞任することとなります。
アキタフーズ元代表が辞任
アキタフーズ元代表は令和2年8月に辞任をしているのですが、この際にも政治家との資金トラブルがありました。
2019年の広島選挙区に関する買収事件で、河井克行夫妻が裁判となっている事件に関わっていたからです。
結局この事件への関与が疑われ、アキタフーズ元代表はその座を退き、新しい代表にゆずることとなりました。
吉川貴盛以外にもアキタフーズ元代表から接待を受けた議員
実は吉川貴盛元農水相だけではなく、他にもアキタフーズ元代表から接待を受けた議員がいました。
元農林水産事務次官である本川一善議員が、以前アキタフーズ元代表からクルーズでの接待を受けていたのです。
2020年7月に報じられましたが、これが最初ではなく、2018年にもクルーズ接待を受けていたといいます。
これに対し、アキタフーズ元代表は『現職の議員や役人を呼んではいけないことだ』と話しをしていました。
しかし、これをみるとこれまでにも農林水産省への接待や現金供与は他にもあるのではないかと思ってしまいますね。
吉川貴盛元農水省大臣に現金を供与した理由は?アキタフーズの元代表は誰?まとめ
今回『吉川貴盛元農水省大臣に現金を供与した理由は?アキタフーズの元代表は誰?』と題して、アキタフーズ元代表、そして現金供与の理由についてみてきました。
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