東電OL事件とは事件当時エリート女性社員が何者かに殺害された上、冤罪事件も重なり犯人が捕まっていない未解決事件です。様々な憶測の絶えない謎の多さから大変話題となりました。
東電OL事件の概要!現場の場所やいつ起きたのかも確認
この事件は謎が多く事件後映画化や本、テレビなど様々なところで取り上げられ話題となりました。
何故なら東電のエリート女性幹部社員の殺人事件であり、メディアはこぞって連日報道しました。更に捕まった犯人とされる人物はのちに冤罪と判明し注目を集めました。
事件はいつ起きた?時代背景なども確認
1997年(平成9年)の事件です。
この年の主な出来事は映画タイタニック大ヒット、ポケモン大流行、消費税5%へ引き上げ、神戸連続児童殺傷事件、大阪ドームオープン、香港がイギリスから中国へ返還、ダイアナ妃事故死などがあった年でした。
事件現場はどこ?場所や住所も確認
事件現場は東京都渋谷区丸山にあるアパート。
古びた木造アパートの1室で、空室の部屋でした。
京王井の頭線神泉駅から徒歩1分程の立地です。
今ではユーチューバーの方々がこの場所に行き、動画でこのアパートが見られますので気になる方は検察して見てみてください。
東電OL事件の概要!凶器やその犯行内容とは
では事件の概要を見ていきましょう。
事件
1997年(平成9年)3月19日17時過ぎ、東京都渋谷区丸山町のアパート1室で東電に勤務するエリートキャリアの女性A(39)が遺体で発見されました。
発見したのはこの部屋のオーナー兼このビル管理をしていたネパール料理店の店主でした。
容疑者として事件のアパート隣のビルに住むネパール人G(30)が逮捕されました。
ネパール人G
ネパール人G(30)は仲間と4人で事件現場アパートに隣接するビルに不法滞在で身を潜めて暮らしていました。
警察がGを容疑者として目をつけていると知り、自ら警察へ出頭しました。
そして不法滞在により逮捕起訴され、強盗殺人容疑で5月20日再逮捕されました。
警察がGを容疑者として目をつけたのは、遺体から発見されたAに付着していた体液や体毛のDNA鑑定でGのDNAと一致したからという事でしたがGは一貫して無罪を主張しました。
被害者女性A
Aは東電社員の幹部女性(39)で東電社員だった父親を大変尊敬しており、自身も東電東京本社に入社しました。父親はAが大学生の時亡くなっています。
彼女は慶応義塾大学経済学部卒業後、東電では国とエネルギー事業のコスト調整などを行う部署で企画部経済調査室副長を任されるエリートでした。
まだ女性の社会進出が当たり前となる前の時代に、優秀なAは実力を買われ東電で初の女性幹部となりした。
今では考えられませんが、この時代女性が役職につくなど無く、女性はお茶汲みや出産を期に暗黙の解雇、結婚したら女性は仕事を辞めて家庭に入るのが当たり前と思われていた時代でした。Aさんはそんな男尊女卑の中、異例の昇進だったという事です。
このエリートキャリア女性が何故殺害されたのでしょうか。
Aの別な顔
Aは会社とは別の顔を持っていました。
Aは定時で会社を出ると実は売春をしていたのです。
毎晩渋谷区丸山町の道端で客引きをしてはホテルへ行きお金を受け取っていました。
もはやホテルではなく路地などでも行為をしていたそうです。
Aが夜の仕事をし出したのは31歳の時に別会社へ出向した頃と言われています。
丸山町での客引きに加え、土日は五反田の風俗店「マゾッ娘宅肺便」でアルバイトをし、そこで客がつかない時は丸山町で路上の客引きをしていました。
東電で日中8時間働いたとして、その後終電まで4人もこなすとは普通じゃないですね。
土日まで働いていたので体はボロボロだったと思われます。
この状態で昼間は管理職で普通に働けていたのでしょうか。
Aの客引き価格
客引きでの価格は初め3万前後だったようですが、最後の方には2〜3千円で路上や駐車場など、もはやホテルではなく場所を問わず行為をしていたと言われています。金額はどんどん激安のおかしな金額になっていたようですが、もはやお金じゃなく行為が目的だったと言われています。何が彼女をそこまでさせたのでしょうか。
奇行
Aは徐々にガリガリで覇気がなくなり奇行に及んでいました。道端でトイレする、コンビニ前で奇声を発する、電車内で寿司やパンをむさぼる、先程も触れた路上で行為をするなど、普通の状態ではない姿を目撃されています。
このようにAがおかしくなっていったのは過度のストレスが原因だとも言われています。
ストレスから無力で引きこもるのとは真逆で疲れが増長する行動をする彼女のようなケースもあるのですね。
東電OL事件の犯人は誰?事件の真相や未解決の理由とは
この事件は一旦公訴時効が成立しましたが、その後時効撤廃により現在も未解決事件として捜査中です。
なぜ未解決なのか?その理由や原因とは
当初逮捕、起訴されたネパール人Gはゴビンダ・プラサド・マイナリさんです。
彼が犯人とされ、解決すると思われましたが、ゴビンダさんは一貫して無罪を主張し続け後に冤罪と判明し釈放されます。
上記の通りゴビンダさんは事件から15年後再審の結果無罪となりました。
冤罪
冤罪を証明するため弁護人が調べていくうちに制度の低いDNA鑑定や不十分な証拠が浮き彫りになりました。
ゴビンダさんが有罪になるには無理があった点は以下の通りです。
再審で明かされた不審点を見ても分かる通り、ゴビンダさんが犯人ありきの逮捕だったとも言われています。
警察や検察もグルだとしたらどれだけの大きな力が働いているのでしょうか。
無罪判決後
ゴビンダさんは冤罪と判明してから日本から賠償金を6800万円の支払いを受け、母国ネパールへ強制退去させられています。
この金額はネパールの年収の1000倍だそうです。
大金をもらっても牢屋生活15年でもらえる大金とお金はないけど15年間の自由なら自由がいいですよね。やってもいない犯罪の犯人にされ、冤罪と発覚して日本から追い出され、ある意味ゴビンダさんも被害者です。
真犯人はこれまで野放しで一旦は公訴時効が成立しますが、その後時効撤廃となり未解決事件として現在に至ります。
犯人象や有力な説とは
東電社員怨恨説
まだ男社会だった時代にAが幹部となり、やっかみや恨みを持つ社内の人間が犯人説というのがあります。
これが仮に本当だったら実力が評価されてついた役職でやっかまれ殺害されたらたまったものじゃないですね。
反原発説
Aさんは反原発派で社内から煙たがられていたという話があります。
しかしメディアでは彼女が反原発派だという報道は一切されず売春をしていた事ばかりがクローズアップされました。
彼女は原発の事を調べていくうちに知ってはいけない事を知ってしまい、反原発派の立場から世間に公表するとでも言ったのではないのかと噂されています。
これにより東電に雇われた裏社会の組織に殺害され、別に犯人がいるかのように見せかけ、彼女は消されたという説です。
国家議員の山本太郎は東電に噛み付いて芸能人の仕事が急激に減り仕事が無くなったと言っているので、マスコミも東電とも繋がりがあると言われています。
ただ、殺害方法の首を絞めて殺すというのは計画的とは思えず、衝動的な行動な気もします。
雇われたプロなら自殺に見せかけたり、薬を使ったりしそうですが、これも素人の犯行にみせかけたプロの手口なのでしょうか。
事件の真相や報道されない事実はある?最新情報や新たな事実
陰陽師の橋本京明さんが霊視をしています。
現場周辺にいた20歳代と50歳代の霊から話を聞き、Aは現場ではない別の場所のホテルで殺害されその犯人の名は「〇〇こういち」だと聞いています。
果たして真犯人は「〇〇こういち」なのでしょうか。
こういった霊視はどこまで捜査に採用されるのでしょうか。
解決への糸口となるポイントとは?
Aが殺害される前の最後の客が怪しいのではないでしょうか。
犯人説としてあまり有力視されていませんが、Aが遺体で発見される前、死亡推定時刻前の最後の客がAとアパートに入るのが何人かに目撃されています。その人物は黒と白のジャンバーを来た男性です。
警察は当然この男を調べたでしょうが、犯人となる証拠はなかったのでしょうか。
Aの体内から見つかったDNAはこの黒白ジャンバーの男だったのかもしれません。
東電OL事件の被害者は誰?現在の遺族やその後とは
被害者は誰?実名や顔とは
被害者の女性Aは渡辺泰子さんです。
渡辺さんは会社で特別親しくする人はおらず、飲み会も参加せず、感情を表に出すこともなく、いつも定時に会社を出ていたのでプライベートが分からない状態でした。
渡辺さんは足を怪我して松葉杖を付く状態の時にも客引きをしていたそうですが、そこまでして何故売春をしていたのでしょうか?
東電での彼女の給料は年収1000万円もあり、貯金は1億もあったそうですからお金の為とは考えられません。
お金目的ではなく行為目的だったと噂されていますが、だったら路上で客引きなどせず土日のアルパイトのように平日も毎日風俗店勤務でも良かったのでは?と思います。
なぜアスペルガーや依存症と検索されてる?
彼女が会社でコミュニケーション能力が低かった為アスペルガー症候群だったのでは?とも言われています。
またお金目的ではなく売春を続けていたのはストレスから来るセックス依存症とも言われていますが、どちらにせよ数々の奇行は病気だった可能性が考えられます。
骨と皮状態のガリガリの体型で明らかに様子がおかしかったのですから、母親が病院に連れていってあげれば良かったと思います。
何故誰も彼女を助けてあげなかったのか不思議です。
被害者の父親や母親の現在やその後とは?
渡辺さんの父親は東大法学部を卒業し東電入社、父親も東電で反原発を訴えていました。
父親はガンを患い渡辺さんが大学生の時亡くなっています。
母親は日本女子大学を卒業し国立大学の教授をしていた裕福な家のお嬢様でした。
母親は渡辺さんの売春を知っていたとも情報がありますが本当なのでしょうか。
母親の現在については不明ですが、事件当時60歳代と考えられるので現在80歳を超えているでしょうか。
その後変わったことは?
現在事件から25年経ちましたが、今年2022年9月26日著書「東電OL殺人事件」でベストセラーとなった佐野眞一さんが肺がんで亡くなりました。
また現在ではユーチューバーの方々が事件現場を訪れ動画をアップされているので、リアルに現在の現場が見られる時代となりました。
この事件は闇が深く今後も解決する可能性は低そうですが、謎の多い事件として語り継がれ歴史に残っていく事でしょう。
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