三億円事件の犯人の現在!父親のその後や少年Sの真相とは?

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三億円事件は今から54年前に起きた現金強奪事件です。白バイの警察官を装い現金三億円を盗んだ犯人は現在まで捕まっておらず未解決事件となっています。

多くの謎を残した三億円事件は今でもメディアで取り上げられ度々話題となります。

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三億円事件の概要をわかりやすくまとめ!

三億円事件は戦後最大の未解決事件として現在まで多くの謎を残していいます。

犯行時間わずか3分で現金3億円と共に行方をくらました犯人は誰なのでしょうか?

事件の詳細を見ていきましょう。

事件が起きたのはいつ?

事件は1968年(昭和43年)12月に起こりました。

1968年は川端康成ノーベル賞受賞、郵便番号制スタート、イタイイタイ病を公害病に認定、週刊ジャンプ創刊、ラジオ番組オールナイトニッポン放送が開始された年でした。

今回の三億円事件はこの年の大きな事件であり、今だにメディアで話題となっています。

事件が起きた現場の住所や状況とは

事件場所は東京都府中市の堺町にある府中刑務所北側の通り、通称「学園通り」で発生しました。事件名のまたの名を「府中三億円事件」とも言います。

三億円事件の概要!流れや経緯とは

この有名な事件は皆さん誰もが耳にした事があるのではないでしょうか?

何度もメディアで取り上げられ、いろんな方が考察されています。

どんな事件だったのか詳しく見ていきましょう。

3億円を運ぶ現金輸送車

日本信託銀行国分寺支店を出発し東芝府中工場へ向かう現金輸送車には東芝社員に支給されるボーナス3億円を乗せていました。

現金輸送車が府中刑務所北側の学園通りを通った時に白バイが車を止めましたが、現金輸送車の運転手は速度を守っており何故止められたのか分かりませんでした。

ニセ白バイ警察官登場

白バイの警察官は現金輸送車にダイナマイトが仕掛けられているかもしれないので車の中を調べるという事でした。

運転手も一緒に座席を調べましたが何も出ず、警察官は車の下かもしれないと車の下に潜り込んだところ白煙と炎が上り警官は「ダイナマイトだ!爆発するぞ!早く逃げろ!」

と銀行員らを逃げさせました。

ニセ警官3分で消える

車にはキーが差しっぱなしで、行員らが避難している間に白バイ警官は現金輸送車を運転し白バイを置いて3億円ごと行方をくらましました。

犯行時間はわずか3分でした。

行員らはすぐにニセ警官だと気づき警察へ通報、また当時の白バイはホンダ製でこのニセ白バイはヤマハの盗難車を白く塗ったものでした。

白バイから降りてきた警察官に車を止められたら、普通本物かニセモノか疑いもしませんよね。この日は雨が降っていた為至近距離でニセ警官を見た行員もあまり顔を覚えていなかったそうですが、ヘルメットも被っていたのでハッキリ思い出せなくて当然だと思います。

貨幣価値

1968年当時の3億円は現在の20億にもなると言われています。

当時の大学卒の初任給が3万円代、現在だと22~24万と比較しても当時の3億円がとんでもない金額だった事が分かりますね。

また、1975年時効成立となっていますが捜査費用は時効までの7年間で9億円もかかっており、盗まれた3億円の何と皮肉にも3倍かかっていました。

捜査の規模にもよると思いますが、捜査費用って結構かかるのですね。

お札のナンバー

盗まれた紙幣に振られたナンバーが何番から何番までなのか分かりましたが、現在まで結局使われていません。

といってもその番号が発表されたのは500円札2000枚(100万円分)でした。

国内で使うとバレてしまうので海外に持ち出した可能性もありますが、燃やされた、見つかって公表されずに東芝に返された、初めから盗まれてもいないなど諸説あります。

仮にお札のナンバーを3億円分発表しても3億ともなれば店で使った時点で分かるわけではないので後日発覚する事になります。

というかレジ締めで毎回3億円分の発表されたナンバーと照合しきれないですよね。

という事は防犯カメラもさほど普及していない時代、お金のナンバーから分かる事は国内で使われたという事だけで犯人は捕まえられなさそうですね。

犯人のモンタージュ写真

目撃証言から犯人のモンタージュ写真が公表されました。ネットで検索すれば見た事のある方も多いであろう有名なモンタージュ写真です。

この後の章で犯人の有力説についてご紹介しますが、一番有力視されているのが「少年S」説です。少年Sは当時19歳で警察官の息子でした。

Sが未成年だという事、警察官の息子が犯人かもしれないという事でS似た別人の写真を使ったという事です。(警察官関係者が犯人だったら大変な事だからのようです)

この写真の人物は調布市に住むブロック会社勤務の人物で過去に逮捕歴があり、その際警察で撮られた写真が警察に残っていたものにヘルメットをかぶせた合成写真でした。この人物は事件から1年半後事故で亡くなっています。

事件から12年後この写真に問題があると週刊春秋のスクープ記事により世間に明るみになりました。

警察官の息子(が犯人かもしれない)だから別人の写真を使うのっておかしな話ですね。

普通のモンタージュ写真は目撃者から聞き取り、目はこう、鼻はこう、口はこう・・・とパーツをひとつひとつ聞き取りながら組み合わせていくそうですが、この写真は実在する別人の写真をそのまま使用しているのでそれは問題ですね。

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三億円事件の真犯人は誰?有力な説とは

三億円の犯人説は諸説あり全てを紹介しきれないので今回は有名な説や意外な説だけピックアップしてご紹介していきます。

少年S

一番有力とされている少年S(19)が犯人という説です。

この少年Sとは白バイの機動隊隊長である警察官を父親に持ち、窃盗歴があり立川グループ(不良グループ)のリーダーでバイクの運転が上手く、父親の影響で白バイにも詳しく、三億円事件の前に仲間に現金輸送車を狙うことを話していた事が分かっています。

現金輸送車に乗っていた行員らが少年Sを面通しした際「似ている」という事でしたが、事件当日は雨が降って視界が悪く、ニセ白バイ警官はヘルメットを被っており、ハッキリとは覚えていませんでした。なので「似ている」というのは「似ている気がする」レベルだと思われます。

警察側がSに目をつけ事情聴取をしたいと申し出ると、S家族は翌日にして欲しいというので翌日に事情聴取予定でしたが、結局その日の夜にSは父親が買っていた青酸カリで自殺しました。事件から5日後でした。

これは凄いタイミングですね。何か隠し事があったから自殺したとしか思えないですね。

結局Sは亡くなり家宅捜索でも盗まれた現金は出てこなかった為Sはシロとされました。

父親に殺された説

一部ではSは父親殺されたのではと噂されています。

Sが暴走族や窃盗歴があった事から父親は出世コースから外れたと言われています。

また父親が買っていた青酸カリは害虫駆除の為用意していたものだそうですが、この青酸カリの入った袋からは父親の指紋しか出ませんでした。

Sが自殺する前日警察はこの家に張り込みしていたところSと父親が激しく言い争いをしているのを聞いているなどの事から、Sが3億円を盗んだと知った父親が激怒し自殺に見せて殺したのではと噂されています。

世間ではこの噂も多く流れていますが、個人的にはいくらドラ息子でも青酸カリで息子を殺すとは考えにくいと思います。

父親なら激怒したとしてもお金を返させて、少年院に入って出直してこいとでも言うのではないでしょうか。

ゲイボーイ

少年Sと交際していたゲイの男が事件数日前から事件前夜までSと一緒にマンションに居て朝8時頃見送ったとSのアリバイを証言しています。

ただ、この男は事件後海外に移住後、再び日本に戻ってゲイバーをオープンしたり高級マンションを購入し明らかに羽振りが良かった為怪しまれましたが、「外国人のパトロンがついた」という事でした。

少年Sとグルだったのかも分かりませんが、もしこのゲイの男が共犯ならSはすぐ亡くなり3億円このゲイの男が独り占めですね。

海外に行ってお金を移していたら日本でお札が使われていないのも辻褄があいます。

警察はこのゲイの男から何も証拠が出ずシロとしました。

その後ゲイの男は日本からまた海外に移住し現在の様子は分かりませんが、もし盗んだ3億円独り占めで悠々自適に暮らしていとしたら腹立たしいですね。

運転手

府中市に住む運転手をしていたK(25)は土地勘がある事やモンタージュ写真と似ている事から警察の容疑者リストにあげられました。

警察は慎重に捜査していましたがマスコミが嗅ぎつけ「府中の運転手Kが犯人に浮上」と新聞のトップ記事にしてしまい、学歴や家庭環境など彼の詳細を世間に勝手に暴露した事でKは職を失い、家庭崩壊、最終的に沖縄で自殺してしまいました。

これにより報道による人権侵害が大問題となりました。運転手Kの犯人説は初めて知りましたが酷い話ですね。

今でこそ報道の在り方が問題視されていますが、昔は記事なるならと犯人と判明してもいない人の個人情報を報道していたのですね。

ある意味これも一つの事件ですね。

不動産会社役員

モンタージュ写真と似た不動産会社勤務の男が、事件前お金に困っていたハズが事件後は金回りが急に良くなり警察は目を付けました。

しかし事件当日は検問にひっかかっていた為アリバイが証明され、金回りの良さは不動産を売った事で金が入ったと分かりシロとなりました。

事件当日検問にひっかかっていたとは、これ以上ないアリバイですね。少なくともこの方はニセ白バイ警官ではないですね。

その他 

警察が自作自演説

学生運動を鎮めるため警察が三億円事件を起こし鎮めたという自作自演説です。

この時代は学生運動がさかんで、学生運動と言ってもテロのような酷いものが続き警察は頭を抱えていました。

そして3億円事件が起き(た事にして)学生運動の活動家が3億円事件に関わっていると噂を流して、それを口実に実はローラー作戦で活動家の拠点探しをしたというもの。

だから3億円が使われておらず犯人も出てこないという説です。

作戦だったら失敗ではないでしょうか?自殺者が出ていますし、捜査費用9億円かかけて、学生運動が落ち着いてからも時効まで捜査するふりをする必要があるのですから。

よって私はこの説はないと思います。

東芝社員説

ボーナスの支給日を知っていた東芝の社員が起こしたという説です。

当時はボーナスも現金支給だったので輸送車が来る事は事前に知っていてもおかしくありません。

そういう理由から当時も東芝の社員も警察に疑われたでしょうし、現在までお金が使われていない事や現場にバイクや白煙筒など証拠も残し、捕まる可能性が高い犯行ですから。この説も無いと思いますが真相は犯人のみぞ知るのでしょう。

この事件後徐々に給料が振り込みになるキッカケとなりました。

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三億円事件のその後!少年Sと父親の現在とは?

三億円事件の後少年Sや警察官の父親はどうしているのでしょうか?

なぜ未解決なのか?その理由や原因とは

白バイも白煙筒も置いて逃走、数ケ月後逃走時の車も現場から5kmほどの団地で発見されました。こんなに証拠品を残し、大規模捜査をしても犯人としての証拠が得られず未解決となっています。

現在のように防犯カメラがあちこちに設置されていれば、行員が通報してすぐにカメラで車の追跡ができたでしょうが、この時代の追跡捜査はアナログだったでしょうから捜査は難航したでしょう。

この3億円事件後、有楽町3億円事件や練馬3億円事件など3億円事件がまた起きていますが有楽町3億円事件はプロの仕業によるものから国際指名手配後翌年に逮捕、練馬3億円事件は前科多数の犯罪者が急にはぶりが良くなり警察に目をつけられあっさり逮捕されています。

やはり3億ものお金を盗めば手口や急なはぶりのよさからすぐ犯人とバレて捕まるのですね。今回取り上げている府中3億円事件はやはり謎が多く残ります。

少年Sと父親の現在やその後とは

事件後少年Sが誰なのか今はネット上で話題になっています。当時19歳だった少年Sは2022年現在生きていれば73歳です。

父親の状況はその後気になりますが警察を続けたのか辞めたのか、亡くなったのかなど出ていません。ご存命であれば年齢的に90歳前後でしょうか。

息子が疑われ自殺してすぐに警察を辞めたら、それこそ怪しまれますから警察の職務は続けられたと思われます。

解決への糸口となるポイントとは?

実は三億円の犯人は自分だと名乗るネット民や、犯人だと名乗る人が書いた本まで出版され、ジャーナリストの個人的な見立てや推理小説家の推理など犯人説が多すぎて情報が錯綜(さくそう)しています。

まして警察による何か隠蔽が絡んでいたら白黒つけて解決する事はないでしょう。

この事件の解決は犯人の自首しかないのではないでしょうか。

真犯人は時効成立後なので話しても捕まりませんから全てを打ち明けて欲しいです。

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