凶悪犯罪史上のなかでもひときわ世間に衝撃を与えた【女子高生コンクリート事件】。
昭和におきた凄惨な事件ですが、令和の現在でも当時の衝撃を覚えている人が多いのではないでしょうか。
少年たちによる残虐な事件。
今回は女子高生コンクリート事件の加害者少年、さらには事件の詳細や被害者などについてもまとめています。
女子高生コンクリート事件の概要!現場の場所やいつ起きたのかも確認
女子高生コンクリート事件は女子高生を拉致監禁後殺害しコンクリート詰めにされた残虐極まりない昭和の終わりに起きた極悪事件です。
犯人は未成年の少年達でした。日本中に衝撃を与えたこの事件について見ていきましょう。
女子高生コンクリート事件はいつ起きた?時代背景なども確認
事件は1988年(昭和63年)に起きました。
この時代は昭和天皇の病状悪化、青函トンネル開通、東京ドーム完成、ソウルオリンピック開催、リクルート事件、ドラゴンクエストⅢが社会現象になりました。
昭和天皇の病状悪化は連日テレビで取り上げられていました。
事件現場はどこ?場所や住所も確認
拉致監禁場所・・・埼玉県三郷市戸ケ崎の路上
監禁場所・・・東京都足立区綾瀬犯人少年の自宅綾瀬駅から15分程度
遺体遺棄現場・・・東京都江東区若洲
女子高生コンクリート事件の概要!凶器やその犯行内容とは
ここからは具体的な事件概要、監禁時の状況、被害少女の詳細などについてまとめていきます。
【事件概要】
1988年(昭和63年)11月25日犯人である少年らは不良グループでした。
原付バイクでひったくりや女性を強姦しようと埼玉県三郷市で少年2人がターゲットを探していたところ、被害者の女子高生はたまたまアルバイトの帰りで帰宅途中、少年らの近くを運悪く自転車で通りかかりました。
そこで自分は実はヤクザだと言って脅し強姦しました。
そこで少年の中の1人の家に少女を連れて行き初めの内は強姦、そのうち殴る蹴るに加え蝋燭を顔面にかけたり、ゴルフクラブで殴ったりしました。
そして顔面は殴られ過ぎてかなり顔が腫れあがっていました。
こんな酷いことを面白いと思って実行していた少年達は何があってそんな歪んだ心理状態になったのでしょうか。
人はここまで非情になれるものなのでしょうか?
それでも少年らはゲームで負けてむしゃくしゃした時など血が飛び散るほど少女に暴行を与え続けました。
度重なる暴行と充分な食事も取れずぐったりして亡くなりました。
1月4日に亡くなったと推測されます。およそ40日間の監禁でした。
1月5日少年らは少女の遺体を遺棄することにして、大型のスーツケースに少女を入れて以前働いていた会社でセメントなどを調達しドラム缶に少女の遺体とコンクリートを入れ東京都江東区若洲の不法投棄などの多い埋め立て地に遺棄しました。
この状況を想像すると恐ろしいです。ここまでの暴行もあまりの状況に言葉を失いましたがその後の遺棄の方法も悍ましいものです。
【監禁場所の少年宅】
少女は少年の内の1人の自宅2階の6畳間で監禁されていたのですがこの部屋は不良仲間のたまり場となっていました。そこには少年の家族も住んでいました。
12月下旬やはり女性が2階の部屋にいる事に気づき両親が食事をあげるから出てきなさいと言い一緒に夕食を摂しました。
そこには少年も同席していました。
寄声が聞こえて女の子が遊びに来ていると思ったとは、これだけの暴行をされているのでただの寄声ではなかったと思われますが、家族は本当に知らなかったのでしょうか?本当は知っていたのでは?同じ家に住んでいて夕食で少女の状態も見ていて何も感じなかったのでしょうか?様子がおかしかったのでは?
せめてそこで助けられていたらと思うと無念でなりません。
【事件発覚】
この事件の前年に発生した別の婦女暴行1件・ひったくり20件の容疑で主犯格の少年2人を逮捕していました。この少年の余罪を調べたところ本事件の少女をコンクリート詰めし遺体遺棄した事を供述しました。
現場を調べると供通りドラム缶を発見し少女の遺体が確認されました。
私が思うのは監禁がばれたら怖いというなら始めから監禁してない訳で、警察が怖いだけならそこまでの暴行をした理由としては筋が通らないと思います。
面白がっていたとしか思えません。普通の感覚があれば面白いという感覚でこんな事はやりませんが。
【少女の状態】
ここからは少女が発見された状態を確認していきます。
顔面は家族が確認しても少女だと分からないくらいぐちゃぐちゃになっていました。
少女の家族が知った時それはショックだったでしょう。
というかこの状況を聞いた誰もがショックを受ける内容です。
血も涙もないとはこのような事を言うのではないでしょうか。
女子高生コンクリート事件の犯人は誰?加害者の現在や事件の動機とは
犯人は誰?加害者の実名や顔とは
少年法に守られていた彼らですがここまで酷い事件を起こす者に人権は無いと犯罪少年らの名前や顔はネット上に出ています。
主犯格・・・宮野裕史・小倉譲・湊伸治・渡邊恭史
主犯格以外・・・・・岩井哲夫・垣東孝一
【この事件に巻き込まれた人】
事件によりお笑い芸人のスマイリーキクチさんはネットのいわれのない書き込みにより誹謗中傷を受けました。
それを見た人達から堂々とテレビに出ているなど誹謗中傷を受けその後中傷した人物は逮捕されますが、その後もテレビ関係者や視聴者が犯人なのにテレビに出ているなどいつまれも収まりませんでした。
5年前2017年にも殺害予告があるなど最近まで続いていました。
ある意味この事件がなければスマイリーキクチさんの事件もなかったので、この方も事件の被害者といえるでしょう。
犯人の動機は何だったのか?
この少女は目をつけられていた訳でもなくたまたま女性を強姦する目的だったところに少年達の目のとまるところを通りかかっただけでした。
悪ふざけという言葉では済まされない程非情な犯行ですが、やって良い事悪い事の判断もできない程、歪んだ考えを同じように持つもの同士の起こした残虐非人道的な犯行でした。
自分の思い通りになる事で優越感にでも浸っていたのでしょうか。
犯人に下された判決
1991年7月12日以下の判決が言い渡されました。
罪名は猥褻、誘拐、略取、監禁、強姦、暴行、殺人、死体遺棄です。
- 宮野裕史(18):懲役20年
- 小倉譲(17):懲役5年以上10年以下の不定期刑
- 湊伸治(16):懲役5年以上9年以下の不定期刑
- 渡邊恭史(17):懲役5年以上7年の不定期刑
少女の被害状況から考えて刑が軽すぎると世間でも大変話題となりました。
確かにあれだけのリンチや暴行をして亡くなっているのに驚くほど刑期が短いです。
そんなに犯罪少年らを守る少年法とは、世間で疑問視されるのも分かります。
加害者は現在は何してる?
主犯格3人の出所後から現在までの状況です。
宮野裕史
宮野裕史は20年の刑期を終え出所して保護司と養子縁組し「横山祐史」の名前に変えました。
2013年に振り込め詐欺の受け子をして再逮捕されています。
両親は事件後自宅を売却し被害者遺族に5000万円支払いをしています。
父親はそれまで証券会社に勤めていましたが辞めてトラック運転手をしていたようです。
小倉譲
小倉譲は出所後保護司と養子縁組し「神作譲」と名前を改名しています。
2004年6月埼玉県三郷市で監禁致傷事件を起こし懲役5年の実刑判決が下されています。
2009年に2回目の出所。
母親の経営するスナックは加害者家族だと判明してから閉店に追い込まれました。
そしてこの母親は無くなった少女に運命を狂わされたと逆切れし被害少女のお墓を破壊するというありえない行動にでました。自分の息子の行動を棚にあげて理解不能です。
湊伸治
現場の部屋で監禁していた家の人物です。
湊伸治の兄は少女に食事を運んでいたのでこの犯行を知らないハズがありません。
2019年11月22日懲役1年6ケ月執行猶予3年の判決を受けています。
その後離婚したのか一人で生活しているようです。
湊の母と兄の情報は不明ですが、父は2016年病気で亡くなっています。
渡邊恭史
出所後精神的に病んで現在ひきこもって生活をしているそうです。
主犯格3人に共通するのは出所後も犯罪に手を染めているという事です。
少年法に守られて事件の重みに対し短い刑でしたがやはり更生できていなかったのですね。
女子高生コンクリート事件の被害者は誰?現在の遺族やその後とは
被害者の少女そして遺族の方が気の毒で仕方がありませんが、被害者の方について確認していきます。
被害者は誰?実名や顔とは
被害者の女子高生は古田順子さん(当時17歳)です。
埼玉県八潮市出身の身長165㎝目鼻立ちのはっきりした美人で有名でした。
彼女の写真は事件後すぐに公開されています。
被害者の遺族の現在やその後とは?
順子さんの酷すぎる遺体の状況を見て母親は精神的に病んでしまったと言います。
なんの関係もない少年らからわが子がそんな姿にされるのですから正気ではいられないでしょう。
これだけの事件ですから悲しみを通り越して怒りも通り越して心のバランスを崩してしまうのはあるのかもしれません。本当にかける言葉が出てきません。
その後女子高生コンクリート事件をモチーフとした映画も制作されています。
2004年に公開された『コンクリート』という映画。
女子高生コンクリート事件が元ネタとなっている映画ですが、詳細が見たいかたはU-NEXTで見れます。
女子高生コンクリート事件によりその後変わったことは?
被害者の情報は名前や顔だけにとどまらず住所まで公開されているのに対し、これだけの犯罪でも少年法に守られている犯罪少年の情報が公開されないのはおかしいと少年法の在り方が疑問視されました。
そして現在2022年4月より少年法が改正され18歳以上が成年となりました。
厳密には18歳・19歳は特定少年という扱いとなりますが逆送され起訴された場合成人と同じ扱いとなります。
この事件こそ少年法改正のきっかけとなりました。
古田順子さんが来世では必ず幸せであることを願います。
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